ソウル近郊の龍仁市竹田(ヨンインシチュクジョン)にある大手スーパー「イーマート竹田店」が開店20周年を1年後に控え、「スターフィールドマーケット竹田」としてリニューアルオープンした。店は単なる買い物の場から、客が休息し体験できる場所へと変貌を遂げた。
同店のソ・ヒョクジン店長は「竹田店は交通のアクセスが良く、水枝(スジ)、盆唐(ブンダン)、器興区(キフング)などに隣接しており、全国でもトップクラスの売上を誇る店舗だ。この特性に基づいて変更を決定した」と語った。
1階は「ブックグラウンド」として整備され、永豊文庫やスターバックス、ポップアップストアなどが入店している。ソ・ヒョクジン店長は「従来のイーマート的な発想であれば、商品を販売する空間にしていただろう。だが、今回は買い物をしなくても訪れることができる休息空間として整備した」と述べた。
これに伴い、店舗規模は1万2540平方メートルから7590平方メートルへと約40%縮小された。関係者は、店舗縮小によって不足する部分はブランドの入店で補ったと説明した。スターフィールドマーケットの賃貸店舗の規模は7260平方メートルから1万2210平方メートルに増え、計54ブランドが軒を並べる。
1階では、最近人気を集めているアニメ「キャッチ! ティニピン」のポップアップストアが展開されていた。子供を連れてポップアップストアを訪れる客も見受けられた。スターバックスには、イベント商品を購入するための客の列が続いていた。
2階も子供向けに特化した空間として整備された。同社関係者は「地下1階に食堂があり、客の集中度が非常に高かったが、多くを2階へ移動させた。客がすべてのフロアに分散されるようにするためだ」と語った。子供向けファッションブランドやキッズカフェ「ブラックベルト」などが入店し、ベビーベッドやおむつ交換台が置かれた乳幼児休憩室も整備された。
従来は1階と地下1階の2フロアに広がっていたイーマートの店舗は、地下1階へ移り、規模も縮小した代わりに、同社の強みである生鮮食品の販売を強化した。
最近の生活様式の変化を考慮し、簡単に食べられる即席食品を揃えた「グラブアンドゴー」コーナーを店舗入口に配置した。担当者によると、即席食品の売り上げは約60%増加したという。その他にも、マグロの解体ショーを開催するなど、さまざまな見どころを準備した。
イーマートは最近、老朽化した店舗のリモデリングを進めるなど、店舗整備に取り組んでいる。会社関係者は「今年4つの店舗をリモデリングする予定だ。成果によっては、一部の大型店舗をスターフィールドマーケットに転換する可能性もある」と説明した。
(c)KOREA WAVE