
ソウル市は10日、2025年1月にソウルを訪れた外国人観光客が90万人に達し、2019年1月の水準(88万人)を超えたと発表した。前年同月(71万人)比では約27%増となる。観光のオフシーズンである1月に新型コロナ前の記録を更新するのは異例で、市はこの回復傾向が続くと見込んでいる。
回復の背景には、市が積極的に進めた観光施策がある。昨年末から「ソウルウィンターフェスタ」や「ソウル灯篭フェスティバル」などのイベントを開催し、多様な観光資源を提供した。さらに、昨年12月末には「特別歓待週間」を設け、汝矣島や光化門などの主要観光地で「モバイル観光案内所」を運営するなど、外国人観光客向けの支援を拡充した。
ソウル市は2026年までに「3・3・7・7観光時代」の実現を目指し、外国人観光客3000万人、1人当たり観光支出額300万ウォン、平均滞在日数7日、再訪問率70%を目標に掲げる。今年も「ソウルスプリングフェスタ」(4月30日~5月6日)、「のんびり漢江3大フェスティバル」(5月30日~6月1日)、「バーベキューフェスティバル」(10月25日~10月26日)など、多彩なイベントを計画している。
また、海外での観光プロモーションも強化している。ドイツや中国で「観光ロードショー」に参加し、ソウルの魅力を発信する。加えて、近年のトレンドである「ローカルのように暮らす」体験を取り入れたショートフォームコンテンツの制作や、イベントと連動した観光商品の開発にも力を入れる。
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