2026 年 4月 5日 (日)
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ソウル市教育庁が公表した「学力不振の実態」…“読み書き・計算”に苦しむ中高生が5万人

ソウル市教育庁(c)NEWSIS

ソウルの中学・高校生の約8%が基礎学力に達していないことが分かり、教育当局が追加の学習支援に乗り出す。対象となる児童・生徒は約5万人にのぼる見通しだ。

ソウル市教育庁が国会に提出した資料によると、2025年11月時点で学習支援対象となった児童・生徒は4万9435人で、全体の6.6%に相当する。内訳を見ると、小学生は4.8%(1万6368人)だったのに対し、中学生は8.1%(1万6395人)、高校生は8.3%(1万6672人)と、学年が上がるにつれて割合が高くなっている。

基礎学力とは、国語や数学などの学習内容を理解・活用するために必要な読み書きや計算など、最低限の達成基準を指す。支援対象者は基礎学力診断などを踏まえ、各学校の校長の判断で選定される仕組みとなっており、学校ごとに基準や対象学年が異なるのが実情だ。

教育庁関係者は「小学校では低学年は任意で実施するケースもあり、3年生以降は選定を推奨している」と説明。また「高校では大学入試対応が優先され、基礎学力への対応が相対的に弱くなる傾向がある」と指摘した。

ソウル市教育庁は2026年、基礎学力保障事業に総額334億ウォン(約36億7400万円)を投入し、市内の小・中・高校1328校を対象に支援を進める。具体的には約147億ウォン(約16億1700万円)を投じ、授業内での補助講師による協働授業や放課後の補習プログラム、担任教師と連携した個別指導などを実施する。

さらに約74億ウォン(約8億1400万円)を投入し、小中学校に620人の学習支援チューターを配置。1人当たりの支援額も従来の1000万ウォン(約110万円)から1200万ウォン(約132万円)へ引き上げられた。

これまでソウル市教育庁は、学校間の序列化を懸念して基礎学力統計の公表を控えていたが、最高裁判所の判断により公開が認められ、今回初めて公式数値が集計された。今年の診断は4月末まで実施され、最新の支援対象者数は5月以降に確定する。

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