ソウル市は7日、「乗客を選んで乗せる」などプラットフォームタクシーによる市民の不便を解消するため、タクシー業界と定期的に実態調査を実施すると明らかにした。
ソウル市は昨年10~11月、カカオタクシーを対象に実態を調査し、乗客を選んで乗せる状況を把握したことがある。カカオタクシーは、フラットフォームタクシー市場の90%近くを占めている。
ソウル市はタクシー業界と、このようなカカオタクシーをめぐる実態調査を年2回以上定期的に実施し、市民の不便事項の関連データを蓄積していく計画だ。実態調査の結果は、タクシー業界とも共有する。
調査員が乗客を装ってカカオタクシーを呼んで搭乗する「ミステリーショッピング」方式(消費者側の視点に立ったマーケティングリサーチの手法のひとつ。覆面調査とも呼ばれる)で選び、カカオ自社加盟タクシーの「コール集中」の運営実態を把握する。タクシー従事者と乗客を対象に現場アンケート調査も実施する。
あわせて、市は国土交通省に対し、プラットフォームタクシーの管理権限の委任など、制度改善を継続して要求する計画だ。
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