ソウル市は来年1月に施行される「鳩へのエサやり禁止法」を控え、各自治体に条例制定の計画を提出するよう要請した。鳩による被害や市民の不満が増加していることから、市は公共の場や文化財周辺での鳩へのエサやりを禁止するための条例を準備している。
2023年に改正された「野生生物保護及び管理に関する法律」に基づき、自治体は条例で特定地域での鳩など有害野生動物へのエサやりを禁止でき、違反者には最大100万ウォン(約11万円)の罰金が科される。
鳩の糞や羽毛が文化財や建物を損傷することが問題視されており、特にソウルの観光地や公共施設周辺では鳩の数が多く、被害が深刻だ。
しかし、一部の動物保護団体からは「生命を軽視する法律だ」との批判もあり、エサやりの禁止ではなく、不妊用のエサを使って鳩の個体数を減らすべきだという意見もある。政府は不妊用エサが他の動物に悪影響を与える可能性があるとして、これには慎重な姿勢を示している。
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