
ソウル市は、女性や市民の安全な帰宅を支援するモバイル防犯アプリ「安心」を2025年下半期に大幅改編し、人工知能(AI)を活用した危険地域回避ルート案内機能などを追加する。
「安心」は2017年5月に試験運用を開始し、2018年10月から市内全域で本格提供されている。自区の防犯カメラ管制センターと連携し、リアルタイム監視、緊急通報、帰宅モニタリング、防犯タクシー、スカウト同行サービスなどを提供。直近3年間の累計ダウンロードは約15万件、緊急通報は6733件、うち警察出動は134件だった。
今回の改編では、交通状況や防犯カメラ設置場所、街灯の明るさなどのデータをAIが分析し、利用者周辺の危険区間を自動判定、安全な迂回ルートを案内する機能を新設。これにより、夜間の徒歩移動時により安心感が得られると市は期待している。
また、3月から導入された「安心映像」サービスは、防犯カメラがない死角で緊急事態が発生した際、スマートフォンで撮影した映像を管制センターにリアルタイム送信する仕組みだ。今回の改編ではAIによる自動マスキング機能を追加し、映像内の顔や車両ナンバーなど個人情報を自動的に隠すことでプライバシー保護を強化する。
さらに、QRコードで「安心友達」を登録し、家族や友人最大3人と位置情報を共有できる機能の操作性を改善。通知・問い合わせ掲示板も新設し、市民の意見をより迅速に受け付ける体制を整えた。
(c)news1