
ソウル市は、未来型交通インフラの一環として推進中の「自動運転マウルバス(町内バス)」事業を拡大するため、新たに導入を希望する自治区の公開募集に乗り出した。
すでにこの自動運転バスは銅雀区、東大門区、西大門区で導入されており、銅雀区では2025年6月から運行が始まっている。東大門区と西大門区では7月に試験運行地区が指定され、10月14日からは東大門A01(長漢坪駅〜慶熙大学医療院)、15日からは西大門A01(加佐駅〜西大門区庁)での運行が開始された。
今回の公開募集は、未導入の残り22自治区が対象。希望する自治体から提案書を受け付け、路線選定の妥当性や実現可能性、自治区による支援体制などを審査した上で、最大3自治区を最終的に選定する。
選定された自治区では、各2台ずつ、最大6台の自動運転マウルバスが運行される。ソウル市は、自動運転運行に不可欠な基本インフラの構築を担当し、各自治区は路線や車両の選定、運行の全体管理を担う。マウルバスの特性上、停留所の標識や路面表示、停車スペースの区画整備なども自治区の責任で設置・管理される。
費用面では、初年度の運行費用は市が一定額を支援し、2年目以降は技術発展支援金のみが支給される。市の補助を超える費用は自治区が負担する必要がある。
ソウル市は「自動運転マウルバスの試験運行を拡大し、住民が日常生活で実感できる未来型交通都市を構築していく」とコメントしている。
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