
ソウル市が2025年、山火事・猛暑・台風など気候災害への対応として3217億ウォンの予算を編成していたにもかかわらず、実際の執行額はわずか931億ウォン(28.9%)にとどまっていたことが分かった。3分の1すら執行できておらず、主な理由として、大深度排水トンネル工事の遅れが指摘されている。
共に民主党のウィ・ソンゴン議員室がソウル市から提出を受けた資料によると、2025年におけるソウル市の気候災害(猛暑・寒波・大雪・風水害・山火事・土砂災害)対応・復旧・予防予算は総額3217億ウォンであった。その内訳は市費2574億ウォン、国費643億ウォン。
ソウル市が気候災害の種類別に関係部署の政策と関連事業予算を集計したのは、今回が初めてである。年別の予算額は▽2021年:1129億ウォン(市費1068億+国費61億)▽2022年:1153億ウォン(同1071億+82億)▽2023年:2069億ウォン(同1648億+421億)▽2024年:2842億ウォン(同2278億+564億)となっている。
ところが、2025年の予算のうち、9月30日時点で実際に執行された金額は931億ウォンにとどまり、執行率は28.9%だった。年別の執行率を見ても、▽2021年:88.2%▽2022年:85.8%▽2023年:72.6%▽2024年:47.9%――と年々低下している傾向が見て取れる。
今年度の執行率が特に低迷した最大の要因は、風水害対策の中核事業である「大深度雨水排水トンネル」工事の予算がほとんど使われなかったことにある。市はこの事業に約800億ウォンを計上していたが、執行が大きく遅れた。
このトンネルは、都市部に急激に降る豪雨を一時的に貯留し、安全に排水するための大規模な防災インフラである。2022年のソウルの集中豪雨を契機に事業が始まったが、工事費の問題などで遅延が続いていた。今年度は江南駅、道林川、光化門一帯での着工が決定した。
市は今月17日に江南駅一帯のトンネル工事業者と契約を結び、ようやく契約金を支払った。残る工事も10月中に契約を終えるという。ただ、今年度中にこの800億ウォン全額を執行したとしても、年間全体の執行率は70%台にとどまる見通し。未執行の予算は翌年に繰り越す。
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