ソウル市が通勤前や帰宅後に近隣の地下鉄駅で医療サービスを受けられる「メディカルゾーン」を、2024年までに12カ所に拡大することを発表した。
「メディカルゾーン」は、地下鉄駅構内で病院と薬局を併設するサービスで、現在は鍾路3街駅や合井駅など、ソウル市内8カ所の地下鉄駅で運営されている。
ソウル交通公社は16日、6号線と7号線の一部の駅を対象に、駅構内の店舗を診療所や薬局に転換するための賃貸入札を19日から開始すると発表した。
「メディカルゾーン」では、同じ駅構内に診療所と薬局が同時に入店し、利用者が診察と処方をワンストップで受けられる体制を整える。営業は週末を含めて毎日午前9時30分から午後8時まで、年中無休で開かれる。これにより、地下鉄利用中や病院の営業時間を過ぎた帰宅時でも、便利に医療サービスを受けられるようになる。
入札には、現在、医師または薬剤師の免許を持つ人物のみが参加できる。また、法人が入札に参加する場合も、法人代表が医師または薬剤師の免許を所持している必要がある。これは、医療専門性を確保するためだ。
地下鉄駅構内に診療所や薬局が入店できるようになったのは最近のことだ。2021年以前は、一部の自治体保健所が用途確認のための建築物台帳がないことを理由に、開設許可を拒否する事例が多かった。
ソウル交通公社は、これらの規制を撤廃するため、ソウル市、国土交通省、監査院などと協議し、2020年12月に同省の告示を実現させた。これにより、建築物台帳の代わりに便宜施設管理台帳が発行され、地下鉄駅構内に診療所や薬局が入店できるようになった。
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