2025 年 10月 14日 (火)
ホーム社会ソウル大学の退学者、半数が工学部・農学生命科学部出身…「最終的に医学部」進路変更が主因

ソウル大学の退学者、半数が工学部・農学生命科学部出身…「最終的に医学部」進路変更が主因

ソウル大学(c)NEWSIS

ソウル大学で進路変更や他大学への編入を理由に退学する学生が急増している。特に工学部と農業生命科学大学の学生が全退学者の半数を占めており、医学部志向や非人気学科の敬遠傾向が背景にあると分析されている。

国会教育委員会所属のチョ・ジョンフン議員(国民の力)が教育省から受け取った「国立大学退学現況」資料によると、2024年にソウル大学で退学した学生は計430人だった。

学部別では工学部が127人で最多、農業生命科学大学が83人、自然科学大学40人、師範大学34人、看護大学26人、社会科学大学24人、先端融合学部24人、人文学部21人の順だった。医学・薬学系でも15人(医学部2人、薬学部6人、獣医学部7人)が退学した。

退学理由では、「進路変更・他大学編入」が全体の81.4%(350人)を占めた。特にそのうちの49.4%(173人)が工学部(101人・28.9%)と農学生命科学大学(72人・20.6%)の学生だった。

次いで師範大学と自然科学大学出身がそれぞれ29人(8.3%)で、4学部で退学者の約66%(231人)を占めた。このほか、看護大学22人、人文学部20人、社会科学大学19人、先端融合学部18人、自由専攻学部11人、生活科学大学10人、経営大学6人、薬学部6人、獣医学部5人、美術大学1人、医学部1人が続いた。

教育関係者の分析によると、近年は医師志望の学生が増え、特に自然・工学系の学生が進路を変更して医学部を目指すケースが目立つという。

学習塾「鍾路学院」のイム・ソンホ代表は「師範大学はかつての人気が落ち、少子化で教員採用も減っている。教師という職業に対する魅力も下がり、“公務員離れ”に近い現象が起きている」と指摘。「ソウル大学の理系学生が延世大や高麗大に移ることはほとんどなく、カイストへの転学も稀だ。最終的に進路変更先として残るのは医学部しかない。最近は編入制度などを通じて医大を目指す学生が増えている」と述べた。

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