ソウル大公園が絶滅危機野生生物2級のコウライバト4羽を搬入し、減りつつある個体数を増やすよう力を尽くす。
同公園によると、在来種の留鳥のコウライバトのメス4羽を今月中に公園内の種保全センターに連れてくる案を推進している。4羽とも国立生態院絶滅危機種復元センターから搬入する形だ。
現在、一般人の観覧制限区域であるソウル大公園の種保全センターには、コウライバト30羽がいる。公園は新たなコウライバトの搬入によって計画的な繁殖と個体数の拡大を期待する。
コウライバトは路上でよく見られる外来種のドバトと外形が似ているが、全く違う種だ。尾に白い縞模様が特徴の鳥だ。羽にははっきりとした黒い縞模様が2つある。
主に高い軒下や海岸の絶壁の穴に主に生息していて「洞窟バト」とも呼ばれる。「ヤマバト」という別名もある。
コウライバトは1980年代までは全国の南海岸や西海岸絶壁と寺院でよく見られたが、ドバトとの競争と雑種化で個体数が急減した。最近は、求礼(クレ)など一部地域だけで生息しているという。2017年からは絶滅危機野生生物2級に分類された。
ソウル市側は今回の搬入計画について「現在、流通許可関連の行政手続きが進行中で、手続きが終わり次第搬入する予定だ。コウライバト遺伝的多様性のために繁殖させるつがいを確保し、生息地外の保管機関としてコウライバトの増殖・復元のための役割を果たしたい」と話した。
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