
ソウルの地下鉄駅構内で、聴覚障害のある女性が見知らぬ男から暴行を受け手首を骨折したのに警察の捜査が及び腰だとして、被害者家族がこのほどオンラインコミュニティに不満をつづった。
投稿によると、被害者の女性は9月8日午前0時ごろ、ソウル市城北区(ソンブクグ)の地下鉄安岩(アナム)駅で男と激しくぶつかって転倒。立ち去ろうとした男を引き止めた際、腕をひねられて転倒し、手首の骨を折る重傷を負った。
しかし、男は女性と一緒に病院へ行く途中で逃走。警察は1カ月以上経過したのに身元の特定すらできていないという。
担当警察官は当初から、暴行事件として訴えた家族に「骨折の原因が転倒か、腕をひねられたからか分からない」として「単純過失傷害」で捜査をすると伝えるなど消極的な姿勢だった。
発生から10日過ぎ、ようやく病院の防犯カメラ映像を確保しようとした時、既に映像は削除されていた。
投稿した被害者の息子は「障害のある母が骨折で入院しているのに証拠も失われ、捜査が全く進まず悔しい。単なる事故ではなく明白な暴行事件だ」と訴えている。
オンライン上では「警察が消極的なら国家人権委員会や警察庁への陳情を」「加害者が逃走したのに過失傷害とは理解できない」「これは明白な障害者への暴行であり、ヘイト犯罪に見える」など警察への厳しい意見が相次いでいる。
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