ソウルの地下鉄車内で座席を譲るよう言われたことに激怒し、乗客に暴行を加えて「殺すぞ」と脅迫した被告の男(25)に、ソウル西部地裁は1日、懲役8月・執行猶予2年の判決を言い渡した。
事件は今年6月17日午後2時ごろ、ソウル地下鉄3号線車内で発生。被告が2つの座席を占領して座っていたところ、乗客が「譲ってほしい」と声をかけた。
被告はこの言葉に激高し、立ち上がって乗客の胸を何度も押し、襟元をつかんで揺さぶるなど暴行を加えた。また、その場にいた多数の乗客の前で罵声を浴びせた。
通報で駆け付けた警察が制止すると、被告は上着を脱いでタトゥーを見せながら「首を切って殺してやる」「駅を血の海にしてやる」などと脅迫を続けた。
乗客は全治2週間のけがをし、被告は傷害、脅迫、侮辱の罪に問われた。
判決は「犯行の悪質性は否定できない」と指摘する一方、乗客のけがが比較的軽かったことを有利な情状として考慮した。
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