ソウル市が、地下鉄混雑緩和のための実験を多角的に実施している。椅子をなくすなどの対応をとったほか、人工知能(AI)分析モデルのテストの導入も検討する。
韓国行政安全省とソウル交通公社によると、今月からソウル地下鉄5号線のチャン・ハンピョン駅(単一)とクンジャ駅(乗り換え)に、行政安全省が開発したAIによる地下鉄乗り場の混雑度予測モデルをテスト稼動した。金浦(キムポ)ゴールドラインでは、一時、出勤時間の混雑率が285%になった。
同省は6月から、ソウル地下鉄と金浦ゴールドラインデータ800万件を活用して予測モデルを開発した。地下鉄乗り場の滞在人数をもとに、混雑度を1段階「普通(129%以下)」から2段階「注意(149%以下)」、3段階「混雑(169%以下)」、4段階「深刻(170%以上)」まで算出する仕組みだ。
梨泰院(イテゥオン)の雑踏死亡事故以降、出退勤時間帯の地下鉄密集事故への懸念が高まっている。市と公社は昨年11月の緊急安全対策施行に続き、列車の増便や、安全人材の増員など混雑度緩和対策に力を入れている。特に今年第3四半期に最も高い混雑率を記録した地下鉄4号線と7号線での対策を強化した。
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