韓国の地下商店街を訪れた日本人観光客が、靴店で10倍以上の価格を請求されるという被害が報じられた。
JTBCの番組「事件班長」によると、韓国滞在中のある日本人が、ソウルの高速バスターミナル地下商店街の靴店で、2足の靴を3万8000ウォン(約4060円)だと思って購入したら38万ウォン(約4万6600円)も決済されていたという。その日本人は韓国の友人に「詐欺ではないか」と相談してきたという。
友人は「店主が間違って決済した」と思い、日本人とともに、時間を置かずに靴店を訪れた。すると、店主は「25万ウォン(約2万6750円)のブーツと18万ウォン(約1万9260円)のブーツを2足購入したのは間違いない。購入時に価格表を提示した」と主張したうえ「2足を購入したことで割引した」とも説明した。
日本人は「価格表は見せられなかった」と反論し、購入時に提示された金額は確かに3万8000ウォン(約4060円)だったと訴えた。その後、靴1足だけでも返品したいと要求し、交渉の末に、元の38万ウォン(約4万6600円)の決済を取り消し、1足分の25万8000ウォン(約2万7600円)だけをあらためて決済することで合意した。
友人によると、店主は日本人に「本革」だとして靴を高額で売りつけたが、実際は合成皮革のように見えるという。友人がSNSにこうした経緯を投稿したところ、他のネットユーザーが靴の写真と品番を見て「合成皮革ではないか」と指摘した。
さらに、インターネットで同じ品番の商品を検索したところ、5万ウォン(約5350円)以下で販売されているのを発見したという。
友人は「すでに購入して履いた後なので、店主に何か要求するつもりはない。ただ、他の人が同じ被害に遭わないよう願って情報を提供した」と述べた。
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