ソウル・江南(カンナム)の予備校街で、高校生に麻薬成分の入った飲料を配って飲ませていた事件で、主犯格とみられる韓国人が中国で検挙された。韓国警察庁がこのほど、明らかにした。検挙されたのは5月24日という。
この容疑者はグループの1人に空き瓶を渡し、麻薬の入った飲料を作るよう指示した疑いが持たれている。指示を受けたメンバーは今年4月に拘束されている。
警察はこのほか、中国国籍の39歳と32歳の人物が関与したことを特定し、捜査を進めている。ともに中国に滞在しているとみられる。
今回は学生が巻き込まれる事件だったため、ユン・ヒグン警察庁長官が4月20日、親書を中国当局に渡すなどして協力を要請するとともに、インターポール(国際刑事警察機構)を通じて身柄確保を手配していた。
警察関係者は「中国公安省が現地警察に緊急指示するなど韓中警察の緊密な協力で韓国人容疑者の身柄を確保することができた」と評価している。
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