
取引停止が解除された韓国のバス運行会社「天日高速」の株価が再び急騰し、12月2日午前の取引でストップ高を記録した。午前9時31分時点で前日比29.81%(7万500ウォン)上昇し、30万7000ウォンに達した。
天日高速は11月19日から25日まで5営業日連続でストップ高を記録。その急騰を受けて、韓国取引所は同社を「投資警告銘柄」に指定し、11月26日と12月1日の取引は停止された。しかし、2日の取引再開後も勢いは衰えず、再びストップ高に達した。
株価は、急騰前の3万7000ウォン台から、わずか2週間で700%以上の上昇を見せた。
背景にあるのは、ソウル市が推進する江南高速バスターミナル(瑞草区盤浦洞)敷地の再開発計画。ソウル市は11月19日、この敷地を最高60階建ての住商複合ビルに再開発する方針を明らかにし、事業協議対象者として新世界セントラルシティを選定した。これが再開発への期待を呼び、天日高速の株価急騰の直接的な材料となったとみられる。
天日高速は2024年末時点で、江南高速バスターミナルを運営する「ソウル高速バスターミナル社」の株式を16.67%保有しており、筆頭株主である新世界セントラルシティ(持株比率70.49%)に次ぐ第2位の大株主。このため、再開発による恩恵が期待され、投資家の関心が集中している。
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