
ソウル市西大門区延禧洞で2024年8月29日に発生した陥没事故により重傷を負った車両のドライバーが、刑事処罰を受けるところだったことが明らかになった。
ソウル西部地検関係者は9月24日、news1の取材に「シンクホール(雨水などで地盤が溶けたり侵食され自然に崩壊したりしてできる大きな穴)に落ちた車両のドライバーである80代男性が、交通事故処理特例法上の致死容疑で2025年2月に送致されたが、起訴猶予処分となった」と述べた。
男性は2024年8月29日午前11時26分ごろ、助手席に妻(76)を乗せて車を運転中に事故に遭った。突然発生した陥没により、2人が乗っていた車両は穴の中に落ちた。
この事故で妻は心停止の状態で救助されたが、結局死亡した。男性も重傷を負い、病院に搬送された。
検察の関係者は「ドライバー本人も大けがをしており、予期せぬ陥没による事故だった点を考慮し、起訴を猶予した」と説明した。
一方、事故の直接的原因である陥没事故についての警察の捜査は、被疑者なしで内偵終了となったという。
ソウル市と自治区は独自調査の結果、陥没事故は不安定な地盤と豪雨による土砂流出など複合的な原因で発生したと発表した。
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