2024 年 11月 27日 (水)
ホーム特集現場ルポソウルの有名浪人塾近く、真夏の半地下は「まるで炊飯器」…それでも合格夢見て、我慢、我慢

ソウルの有名浪人塾近く、真夏の半地下は「まるで炊飯器」…それでも合格夢見て、我慢、我慢

ソウル市江南区大峙洞(カンナムグ・テチドン)の半地下住宅(c)news1

「暑すぎて夜は眠れません。残念ですが、それでも良い大学に行かなければなりません」

ソウル市内に猛暑警報が出された2日午後2時ごろ、同市江南区大峙洞(カンナムグ・テチドン)の路地にある集合住宅の前に、ある男性(19)の姿があった。まさに家から出てきたところで、額には汗がにじんでいた。最高体感温度が35度を超える状態が2日以上続き、本当に危険な暑さだ。

浪人生活をしているこの男性は、今年11月の大学修学能力試験(修能)に向け、忠清南道瑞山(チュンチョンナムド・ソサン)からソウルに上京。費用節約のため、5坪あまりの半地下の部屋に住んでいる。

窓を開けても風が全く入らない。男性は狭くて蒸し暑い半地下の部屋を「まるで炊飯器のようだ」と表現した。

浪人生の多くは、1日3食の食事が出る簡易宿舎を選択するが、最低月120万ウォン(1ウォン=約0.11円)の費用が払えない学生らは、保証金と家賃が安い半地下の部屋を選ぶ。

この男性は「梅雨が過ぎ、浸水とカビの心配は減ったが、暑い夏に部屋にいるのはとても大変」といい、「名門大学に行くことだけを心の支えにし、なんとか持ちこたえている」と悲壮な表情で語った。

名門大学を目指す学生らは、大峙洞の塾街の裏路地に多く暮らしている。月200万ウォンと塾費はかなり高額だが、「修能満点者」も輩出する有名浪人塾があるためだ。

この地域の半地下部屋の多くは施設が劣悪で、暑い夏には最悪の環境だ。それでも家賃は、普通の大学街にある集合住宅の地上階の部屋と変わらない。

(c)news1

RELATED ARTICLES

Most Popular