ソウル市城東区の地下鉄2号線・聖水(ソンス)駅3番出口前。
赤、青、緑の色鮮やかなブロックが敷かれた歩道が目に入った。正午を過ぎると、向かいのオフィス街から出てきた人々が、この「カラーブロック」に従って歩き始め、それぞれの目的地に向かって分散していった。
このカラーブロックは、城東区が「インフラ改善策」の一環として設置したものだ。
聖水駅と、人気スポットである演舞場通りへの案内を視覚的にサポートする目的で導入された。
総工費は約2000万ウォン(約218万円)。設置工事は9月から始まり、今月11日に完了した。このブロックには、方向を示す矢印や文字が描かれており、歩行者が目的地までのルートを簡単に把握できるよう工夫されている。
聖水駅周辺は、特に夕方の退勤時間帯に混雑が激しく、安全面での問題が指摘されてきた場所だ。
国内外の観光客や、地元のオフィスワーカーが入り交じるため、歩道の混雑は深刻だった。特に聖水駅3番出口付近では、ポップアップストアや有名カフェを目指す人々が一斉に集まり、事故の懸念が高まっていた。
聖水駅の利用者数は、今年1~5月の1日平均は約8万5000人で、5年前に比べて41%増加した。
今年7月にはオンラインコミュニティに混雑した聖水駅の写真がシェアされ、大きな事故の恐れがあるという指摘が相次いだ。
このため城東区は「混雑防止のための総合強化対策」を打ち出し、ソウル警察庁、城東警察署、ソウル市などと協議して3番出口前を改善し、安全な人の流れの管理に乗り出した。
近隣の横断歩道を移転し、聖水駅3番出口前の歩道を以前より2倍以上広げた。ソウル交通公社とも協力し、聖水駅の出入り口も来年中に新設することにした。
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