2025 年 3月 6日 (木)
ホーム経済不動産ソウル「50億ウォン以上」高級マンション、取引が11%増加…100億ウォン超の取引も

ソウル「50億ウォン以上」高級マンション、取引が11%増加…100億ウォン超の取引も

ソウル市龍山区の高級マンション「漢南ザ・ヒル」=ネイバーマップビュー(c)news1

ソウルで50億ウォン(約5.6億円)以上のマンション取引が1年間で11%増加したことが、韓国国土交通省の実取引価格公開システムの分析で明らかになった。取引された物件の多くは江南(カンナム)、瑞草(ソチョ)、龍山(ヨンサン)、城東(ソンドン)区に集中している。いわゆる「スーパーリッチ」と呼ばれる高額資産家の間で、超高級マンションは不動産市場の低迷の影響を受けにくく、「堅実な一戸」としての価値が高いと見なされているようだ。

韓国国土交通省の実取引価格公開システムによると、今年1月から2月27日までにソウルで合計5381件のマンションが取引された。前年同期(5161件)と比較して増加している。

特に50億ウォン以上の高級マンションの取引件数は前年比11.36%増の44件となった。今月、江南区狎鴎亭洞(アックジョンドン)の「ヒョンデ2次」専有面積196.84㎡(8階)は89億5000万ウォン(約10億円)で売買された。同じく今月、瑞草区盤浦洞(パンポドン)の「ラミアン・パーステージ」専有198.04㎡(8階)は71億ウォン(約8億円)で取引された。

また、昨年とは異なり、100億ウォン(約11億円)を超える取引も3件発生した。今月4日には、城東区聖水洞(ソンスドン)1街の「アクロソウルフォレスト」専有159.60㎡(32階)が135億ウォン(約15億円)で売買された。先月には、龍山区漢南洞(ハンナムドン)の「漢南ザ・ヒル」専有235.31㎡(1階)が109億ウォン(約12億円)で、今月には「ナインワン漢南」専有244.34㎡(3階)が102億ウォン(約11億円)で、それぞれ取引された。

江南地区を中心に購買意欲が回復している。韓国不動産院によると、2月24日時点のソウルのマンション売買需給指数は97.8で、前週(96.9)から0.9ポイント上昇した。同じ期間で江南地域の売買需給指数(100.5→101.5)は、ノウォン(蘆原)、トボン(道峰)、カンブク(江北)を含む北部地域(93.2→94.0)よりも大きく上昇している。

売買需給指数とは、不動産院が会員不動産仲介業者への調査やオンライン売り出し物件数をもとに算出した指標で、0~200の範囲で数値化される。基準値の100を下回ると「売りたい人が買いたい人より多い」ことを意味する。

新韓投資証券の専門家は「総合不動産税(固定資産税)の負担を考慮し、資産家たちは“堅実な一戸”を持とうとする傾向がある。超高級マンションもその対象となっており、融資規制に影響されず、需要は続くだろう」と分析している。

(c)news1

RELATED ARTICLES

Most Popular