ソウル観光財団が主催する「2024ソウルランタンフェスティバル」が、12月13日から2025年1月12日までの31日間、ソウル・清渓川で開催される。今年で16回目を迎えるこの祭りは、2010年代を通じて清渓川を舞台に開催され、市民や観光客に愛されてきた。今年は再びその原点に戻る形となる。
昨年は広場が再整備された光化門広場がメイン会場になったが、今回のフェスティバルでは「清渓広場~三一橋」の区間に場所を限定し、展示の集中度を高めることにした。また、テーマを「ソウルランタン:ソウル、光と遊ぶ(SOUL LANTERN: Play with the light of SEOUL)」と設定した。観客参加型の体験展示や多彩なジャンルの専門作家による作品が、ソウルの冬を鮮やかに彩る。
今回のフェスティバルでは、会場が4つのテーマゾーンに分けられ、合計240点以上のランタンが展示される。
▽第1ゾーン「光の演戯」(清渓広場~光通橋)朝鮮時代の伝統舞台「山台戯(サンデヒ)」や王の行列「御駕行列(オガヘンリョル)」を光で表現。高さ8メートルのランタンなど85点が展示され、歴史的な場面を再現する。
▽第2ゾーン「光で日常を脱出」(光通橋~光橋)ソウルのランドマーク「南山タワー」や「DDP」などを「ブルーマーブルゲーム」の形式で表現。さらに、凧揚げやチェギチャギ(韓国の羽根蹴り)などの伝統遊びが光のランタンで再現される。光橋の下にはメディアアートが広がり、幻想的な波と泳ぐクジラが描かれる。
▽第3ゾーン「日常の喜び」(光橋~長通橋)自然と遊ぶ日常や、結婚式、科挙合格の喜びをLEDアートで表現。高さ15メートルの「御史花」や「簇頭里(チョクトゥリ、韓国伝統の女性用帽子)」が空中展示され、近隣住民や観光客に華やかな景観を提供する。
▽第4ゾーン「光のソウル散策」(長通橋~三一橋)ソウルのキャラクター「ヘチと仲間たち」をランタンで再現。現代の遊びを象徴するパートナー企業の作品や、作家5人による作品も展示され、写真撮影スポットとして注目される。
◇特別展示と体験型プログラム
清渓川の光橋の下にある「清渓川光橋ギャラリー」では、観客が直接体験できる「DIYプログラム」が開催される。12月13~25日にはクリスマス特別プログラムとして、LEDオーナメントやサンタをモチーフにしたムードランプ作りなどが予定されている。また、会場には「ソウルマイソウルショップ」が入店し、オリジナルグッズを販売する。
カカオモビリティ、農心、台湾観光局、アバンベーカリー、映画「ミッキー17」など、国内外の企業や団体が参加し、ランタンや大規模なメディアアート作品を設置。来場者に多様な体験を提供する。
ソウル観光財団のキル・ギヨン代表は「2024年のソウルランタンフェスティバルは、単なる観覧型の展示を超えて、ソウルの冬を光で彩り、国内外の訪問客に新たな感動と楽しさを提供するものとなる」と語った。
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