「チジミの盛り合わせ1万5000ウォン(約1650円)」でぼったくり騒ぎになった韓国のソウル広蔵(クァンジャン)市場が変わった。至るところに食品サンプルが登場しているのだ。市場に来た市民はこうした変化を肯定的に捉えている。
広蔵市場では昨年11月、チヂミ店がたった8、9切れの盛り合わせで1万5000ウォン取ったとして騒ぎになった。
ソウル市は鍾路(チョンノ)区庁や広場市場商人会とともに▽食品サンプルの配置▽メニュー価格と重量・数量の表記▽ミステリーショッパー(偽装客)による周期的モニタリング▽月2回のサービス教育――を約束。その一つが実行されたわけだ。
粉食店を経営する60代女性は「商人会の勧告で年末に豚足・キムチギョーザ・チャプチェの模型を作った。計70万ウォン(約7万7000円)かかったが、お客さんは喜んでいるようだ」と話した。
日本人観光客(24)は「問題のぼったくり映像をユーチューブで見て市場に来るか悩んだが、本物のようなのり巻きのサンプルなどが随所にあり安心した」と語った。
ただ、メニューの重量や数量を表示している店はまだなく、市場に来ていた大学生(25)は「若い消費者は安い食べ物を食べるために伝統市場を訪れるので、具体的な重さを盛り込んだ価格表が1日も早く出てほしい」と希望した。
ちなみに今回の騒ぎを起こしたチヂミ店で1万5000ウォンのチヂミを注文すると、かつては10切れ余りだったのが、30切れも出てきた。
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