韓国で5000カ所余りの飲食店で見られる自動走行ロボットがある。まさにサービングロボットだ。
国内ではスープ料理も安全に配達可能なサービングロボットを先に発売したVDカンパニーが市場をリードしており、「配達の民族」を運営する「優雅な兄弟たち」が最近、ビロボティクス(B-Robotics)を子会社として独立させ、市場拡大に本格的に乗り出した。KTはロボット会社と手を組んで多様なサービスロボットを販売している。
新型コロナウイルスのパンデミックを経験し、国内飲食店のサービング業務を担当したサービングロボットに対する評価は、現在まで非常に肯定的だ。飲食店のオーナーの立場では、人手不足の解消が一番大きい。
韓国外食産業研究院の2月の外食産業統計によると、食堂サービス関連従事者不足率は2020年3.0%から2022年6.4%へと2倍以上増加した。現場での体感不足率は20%水準というのが業界従事者の訴えだ。
◇韓国の食習慣に最も適したモデル
解決策として登場したのがサービングロボットだ。韓国サービングロボット市場1位の業者「VDカンパニー」が、中国のスタートアップが開発したロボットを韓国市場に合うようソフトウェアを開発し、2019年3月にスタンダードサービングロボット「プドゥボット(PuduBot)」を公開した。
プドゥボットはスープをこぼさずに安定的に走行する性能と、多くのおかずをお盆に載せてサービングすることができ、国内の食習慣に最も適したモデルとして脚光を浴びた。
実際、プドゥボットの初の顧客である江原道(カンウォンド)束草(ソチョ)ムルフェグルメ店のボンポ(鳳浦)モグリ屋では2019年に2台を利用していたのを、今は11台に増やして利用している。
VDカンパニーのハム・パンシク代表は「ポンポモグリ屋は人材確保が難しく、中央アジアの人々まで雇用したが、言語の疎通問題などで苦労し、サービングロボットを積極的に利用するようになった」と説明した。
VDカンパニーはプドゥボットに続き▽プレミアムサービングロボット「ベラボット」▽大容量下げ膳ロボット「ホラボット」▽スマート案内ロボット「ケティボット」――を順次販売して、現在3000台余りを供給している。
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