2024 年 11月 24日 (日)
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スリランカ、原油代金「お茶(セイロンティー)」で支払い

スリランカのお茶農場©AFP=news1

スリランカ政府が22日、外貨保有高が十分でないとして、イランに支払うべき原油代金2億5100万ドル(約286億4412万円)を「お茶」で支払うと明らかにした。

ロイター通信によると、プランテーション・輸出農業相を務めるパティラナ氏は「この4年間滞っていた原油輸入代金を返済するため、毎月500万ドル(約5億7060万円)分の茶を送ることを希望している」と述べ、来年1月から実行に移されることを明らかにした。

スリランカ政府関係者は「決済の手段として茶を差し出すようになったのは今回が初めて」という。セイロンティーで有名なスリランカは年間約3億4000キロを生産し、昨年は2億6550万キロを輸出した。

同国の中央銀行によると、スリランカは来年返済すべき債務が約45億ドル(約5135億円)あるのに、今年11月時点での外貨準備高は16億ドル(約1825億円)に過ぎない。

中央銀行総裁は今月、満期が来年到来するすべての国債を、中断することになく返済すると自信を示した。ただグローバルな信用格付け会社は、高まるデフォルト(債務不履行)への懸念に言及し、スリランカの国家信用格付けをこれまでの「CCC」から「CC」に格下げしている。

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