現場ルポ
◇スマートビレッジ入居者「自負心を感じる」
143倍の競争率を勝ち抜いて書類と面接を経て入居した人々は、ここに住む住民という自負心を抱いている。
住民たちは入居後5年間、未来住居空間で暮らしながら先端技術を体験する。彼らは村という共同体で暮らしている住民でありながら未来都市について考え、施行会社であるK-waterに改善事項を提案したりもする。スマートビレッジがリビングラボ(Living Lab)と呼ばれる理由だ。
2階建て住宅に居住する50代のユンさんは「全国で初めて造成された未来型住居団地で直接実証に参加することに責任感を感じている。日常の中で私たちが自ら経験したデータを基に住民たちと疎通し未来のスマート村を作ることに寄与するだろう」と話した。
世界からもスマートビレッジの中の様々な技術に接するためにここを訪れる。K-waterのキム・ドギュン部長は「現在まで46カ国の官僚と専門家がここを訪れた」と強調した。
釜山市はスマートビレッジで蓄積されたデータを、EDCスマートシティを造成するのに活用すると話した。
市未来技術革新課スマートシティチーム関係者は「来年上半期中にLGCNSコンソーシアム、K-water、釜山都市公社と共にスマートシティ造成のための特殊目的法人(SPC=Special Purpose Company)を設立し、5年間団地を構築した後、10年間運営する計画。スマートビレッジに適用された技術で蓄積されるデータを積極的に活用しモデル都市に適用する方針」と説明した。
スマートビレッジは入居者と未来革新技術を導入した企業間のコミュニケーションが核心だ。入居者の要求で村のあちこちに備えられた技術が時々刻々と変わる。
スーパービーンのキム・ジョンビン代表は「入居者がスマート分別回収箱を利用しながら、直ちに導き出されるデータによってリサイクル率を高められる案をより早く準備できた。先端技術が集約されたスマートビレッジの中で単純に未来の居住空間を開発することを越え、気候変動など今後直面する未来の人類の暮らしについて研究できる契機を提供できるだろう」と強調した。
これはすなわちスマートビレッジが未来住居空間の未来を展望することができるバロメーターと言える理由だ。
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