
週6日間、24時間体制で育児と家事を担う「住み込みベビーシッター」の求人投稿が韓国のネット上で物議を醸している。
あるオンラインコミュニティに26日、中古取引アプリ「タングンマーケット」のアルバイト募集掲示板に掲載された求人内容のスクリーンショットが共有された。
投稿者は、生後120日の乳児の世話をする住み込みベビーシッターを募集。月給350万ウォン(約35万円)。条件の第一として「母親の育児方針に忠実に従うこと」とある。
勤務時間は日曜午後7時から金曜午後6時までの週6日間で、実質的に24時間常駐が求められている。年齢は40代から60代前半までが対象。百日ぜきとインフルエンザの予防接種を済ませており、最低6カ月以上の勤務が可能なことが条件とされている。
仕事の内容は▽授乳▽粉ミルク機と哺乳瓶・おしゃぶりの洗浄・消毒▽ゲップ、離乳食作り▽赤ちゃんの物品および部屋(加湿器を含む)の清掃▽洗濯――など。赤ちゃんが寝ている時間には、料理や掃除などの家事もする必要があり、育児中のスマートフォン使用や動画視聴は禁止だという。
さらに午前0~1時、同3~4時の夜間授乳と赤ちゃんの睡眠トレーニングも条件。採用時には健康診断書、犯罪履歴証明書、住民票の提出も求められる。
この求人に対し、ネット上では「住み込み介護の報酬が月350万~500万ウォン(約35万~50万円)。なのに、ここでは育児も家事もやらされる」「ベビーシッターで350万ウォンは妥当だが、家事もやるなら100~150万ウォン(約10万~15万円)は上乗せが必要。提示額はそれより低い」など、要求と報酬が釣り合っていないという声が相次いでいる。
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