
ソウル・汝矣島漢江公園で9月27日開かれる「2025世界花火大会」を前に、オンライン上では熱気が高まっている。
中古取引プラットフォームには22日現在、漢江ビューのマンションのベランダを有料で貸し出したり、観覧の“特等席”を販売したりする投稿が相次いでいる。その中でも、花火がよく見えるスターバックス汝矣島漢江公園店の座席にはプレミア価格が付いて取引されている。
タングンマーケットには、花火大会を直視できるマンションのリビングやベランダをシェアするという書き込みが次々と掲載された。ある投稿者は「30分で40万ウォン(約4万2320円)」と提示し、別の投稿者は「55万ウォン(約5万8190円)」を提示していた。
また「前日に花火の名所を確保しておく」「早朝から並ばなくても楽に来て観覧できる」として20万ウォン(約2万1160円)を要求する“場所取り代行”の投稿も見られた。
スターバックス汝矣島漢江公園店の座席も同様だ。スターバックスは花火大会を快適に観覧できるよう、9月22日に2人基準で10万~20万ウォン(約1万580円~約2万1160円)の座席を販売したところ、販売開始直後に完売。その日のうちにタングンマーケットには20万ウォン(約2万1160円)で購入した席を30万ウォン(約3万1740円)で売るという投稿が登場した。
このほか、花火大会を直視できるホテル宿泊券や駐車スペースを販売する投稿、また花火大会チケットを探す書き込みも後を絶たない。
一方、ママカフェ(母親たちのコミュニティーサイト)もざわついている。生後100日未満の赤ちゃんから未就学児までを育てる保護者たちが「子どもに花火を見せたいけど、連れて行っても大丈夫か」と相談する投稿が相次いだ。
毎年100万人以上の人出が押し寄せる人気イベントのため、安全への懸念が大きい。
多くのママカフェ会員は「人混みに飲まれるからやめた方がいい」「赤ちゃんは音に驚く。危険だから連れて行かないで」と制止した。
ある会員は「昨年、6歳の娘と地下鉄で行ったが、警察が統制してくれたとはいえ人がぎゅうぎゅうで移動が怖かった」と回想。別の会員も「騒音だけが問題ではなく、開始5時間前から座って待たなければならず、その間ほぼ身動きが取れない」と忠告した。
(c)NEWSIS