2025 年 11月 25日 (火)
ホーム社会コーヒー盗み飲んだのは「絶滅危惧種」だった…韓国・警察が保護、個体数世界に約4000羽

コーヒー盗み飲んだのは「絶滅危惧種」だった…韓国・警察が保護、個体数世界に約4000羽

11月16日、ソウル・永登浦区のカフェで保護されたインコ=韓国動物救助管理協会(c)news1

ソウル市内のカフェで、客のコーヒーを盗み飲んだとして警察に保護されたインコが、実は希少な絶滅危惧種であることが判明した。現在、このインコは韓国動物救助管理協会に引き渡され、元の飼い主を探している。

事件が発生したのは11月16日午後3時20分ごろ。ソウル永登浦警察署に「カフェでインコがコーヒーを盗み飲んでいる」という通報が寄せられた。警察がカフェに駆けつけ、インコを保護し、韓国動物救助管理協会に引き渡した。

当時の様子について、カフェを経営する女性経営者は「最初に来たのは正午ごろで、その後午後3時にも再び現れた。客が席を離れて電話をしている間にインコがやって来て、カップに口をつけていたのを別の客が写真に撮って知らせてくれた」と語った。

さらに「のどが渇いていたのかと思って、水を紙コップに入れて与えたら飲んでいた。食べ物も与えたし、お客さんが触ってもおとなしくしていた」と振り返った。

このインコは「キエリボウシインコ」と推定されており、中米のメキシコやホンジュラス原産の種で、世界の個体数は約4000羽とされる。絶滅危惧種として「ワシントン条約(CITES)」付属書Ⅰに指定されており、個人での飼育や譲渡は認められていない。

協会は現在、公式な公告を通じてこのインコの元飼い主を探しており、「所有者が現れなければ、国立生態園に移送される可能性が高い」と説明した。

(c)news1

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