韓国のコンビニ各社が海外店舗にトイレを設置することで競争力を高めている。コンビニが生まれた日本ではトイレ完備が主流で、特に共用トイレが少ない海外では高い集客効果が期待される。
コンビニGS25は海外店舗517店舗のうち93%に達する481店舗にトイレを備えた。モンゴルでは273店舗のうち250店舗、ベトナムでは244店舗のうち231店舗がトイレ完備だ。
コンビニにトイレがあるという認識を植え付けることで、客をコンビニに誘導することができる。トイレに行きたい客は自然とコンビニで買い物するようになり、売り上げアップにつながる。
ただ、このような戦略がすべての地域に通用するわけではない。韓国でトイレを備えたコンビニがほとんど見当たらないのは、カフェやホテル、地下鉄など共用施設で無料トイレを利用できるからだ。
韓国のコンビニは日本の平均的な店舗面積40~50坪の半分以下で、トイレを設置するスペース的余裕がない。また、共用建物で運営している場合が多く、二重にトイレを備えると効率性が落ちるという事情もある。
コンビニ業界関係者は「韓国のコンビニは大部分が商店街などに入店しており、公衆トイレを別に設置する必要性が小さい。しかし、モンゴルなどではトイレで集客効果が高まるので新規店舗はトイレの設置を必須にしている」と話した。
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