新型コロナウイルスのエンデミックによってテレビ視聴が減り、韓国のホームショッピング業界で今年、実績悪化の見通しが強まる。そんななか、一部の番組出演者が「暴言騒ぎ」まで起こし、業界関係者のため息が深まっている。
現代ホームショッピングの昨年の売り上げは1兆1016億ウォン(1ウォン=約0.1円)で前年同期比2%増えたが、営業利益は15.8%減の1127億ウォンだった。CJオンスタイルは売り上げ1兆3533億ウォン、営業利益724億ウォンで、それぞれ前年比1.7%と39.7%減少。ロッテホームショッピングも売り上げ、営業利益とも減少した。
屋外での活動が増え、テレビ視聴時間が減ったことで、主要ホームショッピング各社は昨年から打撃が始まり、今年第1四半期(1~3月)の実績は前年よりさらに悪化したとみられる。
そこへ追い打ちをかけたのが有名ショーホストの暴言騒ぎだ。
CJオンスタイルで2月、化粧品販売放送でMCのユ・ナンヒ氏が、自殺した女性コメディアンと賞品を結びつけた発言をして問題になった。現代ホームショッピングでは1月、司会進行役のチョン・ユンジョン氏が番組の中で軽口をたたき、物議をかもした。
両ショーホストはその後、無期限出演停止となり、放送通信審議委員会広告審議小委員会は両社に法定制裁を決定した。業界は視聴者の信頼回復のため、放送人材教育とともに、問題を起こした出演者に対する制裁強化などに乗り出す。
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