のり巻きを売ってためた財産を寄付してきた韓国の高齢女性、パク・チュンジャさん(94)が11日に亡くなった。福祉機関「緑の傘」が13日、明らかにした。最後は家賃保証金まで寄付してこの世を去ったという。
パク・チュンジャさんは10歳のころから約50年間、毎日、南漢山城(ナムハンサンソン)で登山客にのりまきを売り、集めた財産6億3000万ウォン(約7000万円)を貧しい隣人のために寄付した。3億3000万ウォンを緑の傘に、3億ウォンは障害者居住施設「城南小さなイエスの家」の建設資金として供出した。
40歳のころから約40年間、助けが必要な障害者のためにボランティア活動もしていた。
2019年には「死ぬ前に少しでも多く分けねばならない」と言い、同年7月に健康が悪化すると、家の保証金5000万ウォンを寄付すると遺言した。
パクさんは2021年に大統領府で開かれた「寄付分かち合い団体招請行事」に招かれたこともある。その際の行事で「10歳の時から京城駅で巡査の目を避けてのり巻きを売った。お金ができて食べ物を買えるのがとても幸せで、他の人にもしてあげたいと思った」と話したことがある。
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