韓国の大学で初めて、性別にかかわらず誰もが利用できる「性中立トイレ」が設置され、これに関する関心が高まっている。一方、キリスト教信者らと一部のネットユーザーが否定的な反応を見せ、議論を呼んでいる。
聖公会大の本部と第37代総学生会非常対策委員会は今月16日、ソウル市九老区(クログ)キャンパスに「みんなのためのトイレ」を設置した。
これに先立ち、聖公会大が本格的に性中立トイレの設置を推進した昨年10月、キリスト教NGO団体「シャロームを夢見る蝶の行動(シャローム蝶)」が性中立トイレについて論評を出し、「両性創造の聖書的·倫理的価値を破壊する性政治論理」と述べていた。
また、同団体は「韓国でも最近、聖公会大などで一部の同性愛またはトランスジェンダー運動家を中心にこのような性中立トイレ設置をまるで普遍的人権のように主張しており、社会的に軋轢と不和を起こしている」と強く批判。「性中立トイレは男女区別を解体することで性的少数者だけのためのトイレになり、正常多数に忌避と苦痛を与えるトイレになっている」と否定的な反応を見せた。
聖公会大に性中立トイレ設置が完了した現在、キリスト教界だけでなく一部ネチズンの反発も強い。彼らは「性犯罪が怖くて利用できない」「みんなのためのトイレではなく、性的少数者だけのためのトイレではないか」「ただの共用トイレと同じではないか」など否定的な反応を示した。
一方、性中立トイレへの賛成者は「性的少数者だけのためではなく、すべての少数者のための権利のためのものだ」「既存のトイレを撤去して作るわけでもないのに、何が問題なのかわからない」などと主張している。
©NEWSIS