
韓国慶尚北道出身の大学生の男性(22)がカンボジアで拉致され殺害された事件に絡み、現地当局は中国国籍の容疑者3人を殺人罪などで起訴した。カンボジア国営通信社AKPが10月11日付で報じた。
報道によれば、現地警察は8月に韓国の大学生の遺体が発見された直後に中国国籍の容疑者2人を逮捕した。その後の捜査で、被害者が死亡する前に監禁されていたとされる犯罪拠点から別の中国国籍容疑者1人も逮捕したという。
被害者は7月に「海外の展示会に行く」としてカンボジアへ出国した後、現地で拉致・行方不明となった。出国後、中国朝鮮族訛りの男性が被害者の携帯電話を使って家族に電話をかけ、「(被害者が)こちらで事件を起こして拘束されている。5000万ウォンを送れ」と脅迫したため、家族はカンボジア駐在の大使館と現地警察に通報していた。
遺体は2025年8月8日、犯罪拠点で発見され、現地警察は死因を「拷問に伴う心停止」と推定している。
また、被害者をカンボジアへ誘い出したとされる誘引役の韓国人容疑者も韓国国内で逮捕された。警察の調べでは、容疑者は被害者に対し「カンボジアへ行けば仲間が銀行口座を高値で買ってくれる」などと持ちかけて出国を促したという。
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