カカオユニバース(Kakao Universe)の一翼を担うメタバースプラットフォーム「カラーバース(color verse)」にキャラクターなどの強力な知的財産権(IP)を確保したカカオ共同体が続々と合流している。カカオエンターテインメント、カカオゲームズなど主要な共同体がコンテンツ産業で強みを見せており、IPを中心としたカラーバースが誕生するものと期待される。
ネプチューン(Neptune)とカラーバースは先月6日、カカオエンターテインメントに続き、同22日には、カカオゲームズと了解覚書(MOU)を締結した。カカオゲームズ傘下のネプチューンが、系列会社である「カラーバース」と手を組んで作っている同名のメタバースプラットフォーム「カラーバース」には両社のIPを活用したサービスを開始する予定だ。
カラーバースは来年第1四半期以内に非公開のベータサービスを開始し、同年第3四半期内のオープンベータサービスのリリースを目標に開発中だ。
カラーバースはオープン型3Dメタバースプラットフォームを標榜する。ウェブストリーミング技術を適用し、別途のアプリの設置なしに2Dと3D環境を自由に行き来できるのが特徴だ。利用者はここでアイテムを制作して販売することができ、カカオはカラーバース内に新しい経済生態系が生まれることを期待している。
協力を約束したカカオゲームズは、自社がサービスしているゲームのIPをカラーバースで起動できるようにする予定だ。カカオゲームズが現在、多くのゲームをパブリッシングしているため、開発会社と協議してIPを優先確保する計画だ。
◇カラーバース空間のIP確保へ
このように確保したゲームIPをカラーバース内で作動させ、もう一つのコミュニティ機能を担う見通しだ。
現在、カカオゲームズのゲームはポータルサイト「ダウム(DAUM)」のカフェ(同好会)サービスを通じて公式コミュニティが機能をしているが、これをカラーバースで具体化し、公式カフェの代わりにカラーバースを活用するという構想だ。
ゲームはカラーバース内でそれぞれのワールドに区分するのが基本方針だ。例えば、モバイルゲーム「オーディン:バルハラライジング(ODIN VALHALLA RISING」IPだけで構築された「オーディンタウン(ODIN TOWN)」(仮称)と「カカオフレンズ」IPだけで構成された「フレンズタウン」(仮称)がそれぞれ分離して提供される方式だ。
カカオゲームズ関係者は「MOUの開始段階なのでまだ議論が進行中だったりして確保が完了したIPはない」と明らかにした。
今回の業務協約を通じて、カカオゲームズはカラーバース空間に活用するゲームおよびキャラクターIP確保に注力する計画だ。
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