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韓国の京畿道水原市(キョンギド・スウォンシ)や仁川市(インチョンシ)の歓楽街を拠点とする麻薬密売組織が摘発された。
ソウル警察庁広域捜査隊は、ベトナム国籍の容疑者を含む41人を麻薬類管理法違反の疑いで検挙し、15人を拘束した。
警察によると、主犯格19人は2023年10月から2024年8月にかけて、京畿道と仁川市の歓楽街でケタミンやエクスタシーなどを販売。購入者21人はカラオケ店やクラブで使用していた。組織の総責任者は昨年7月にベトナムへ逃亡し、国際刑事警察機構(インターポール)の国際指名手配を受けている。
特定の客に限って販売し、電話での予約制を取っていた。摘発を逃れるため、電気炊飯器に麻薬を隠していた。カラオケ店には「秘密の部屋」を設け、専用の皿やストローを用意するなど客が使用しやすい環境を整えていた。
検挙された41人のうち34人がベトナム国籍で、4人は韓国国籍を取得している。結婚や留学、就労などの目的で入国し、短期間で大金を得るために麻薬取引に関与したとみられる。
2023年5月から内偵を進めていた警察は、潜入捜査員が取引を持ちかける手法で密売人を逮捕した。麻薬のケタミン207グラム、エクスタシー1246錠、合成大麻20ミリリットルに加え、現金2459万ウォン(約280万円)を押収した。
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