韓国の現代モービスが世界で初めて「eコーナーシステム」を搭載した実証車両を一般道路で披露した。一般的な車の前輪の可動域は40度前後だが、eコーナーシステム車は4つの車輪が最大90度まで動き、狭い場所でも楽々駐車できる。
公開された映像によると、eコーナーシステム搭載のアイオニック5が縦列駐車の際、車輪を90度にして車体をわずか数秒でスペースに入れた。まるでカニのように動くことから「クラブ走行」と呼ばれる。
コンパスのように前輪を軸にし、残りの車輪を回して車両を回転させる「ピボット」も可能だ。車輪4つを菱形に配して回転する「ゼロターン」もでき、行き止まりや前面駐車からの前後入れ替えなどに有効だ。
ソフトウェアもさらに発展している。現代モービスが世界で初めて開発した次世代駐車制御システムでは、車が個人の車庫への駐車を学習し、記憶して自動駐車してくれる。
また、EV・自動運転ソリューション企業HLマンドの駐車ロボット「パーキー」は全く別の方法で自動駐車を実現した。高さ9センチで板状のパーキーは車を下から持ち上げ、決まったスペースに収めてくれるのだ。3トンまでの車なら対応可能だという。
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