2024 年 5月 20日 (月)
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カカオ被害額が最大220億…顧客の被害補償は困難か

17日、SK C&Cデータセンターの火災現場で、復旧作業のため電気資材を運ぶ関係者©NEWSIS

韓国ネット大手カカオのトラブルで被害総額が数百億ウォンに上ると推定されるなか、一般利用者は関連企業が加入した民営保険で被害補償を受けることは難しいようだ。

SK C&Cは現代海上が幹事を引き受け、計4社で構成されたコンソーシアムで共同買収した「財産総合保険」に加入している。補償限度は4000億ウォンと高いが、この保険は建物とサーバーなどが被った火災被害を補償する商品であり、カカオ利用者に対する被害補償とは関係がない。

韓国企業は最近、建物や工場などについて、火災をはじめとする「パッケージ保険」の財産総合保険に入る傾向がある。火災保険は直接的な火災を含め、これと関連した多様な損害を補償するが、ほかには多様な事故と関連しては保険の恩恵を受けることができない。

これに対し、企業は補償の範囲を増やすため、財産総合保険に加入する。財産総合保険は火災だけでなく、免責事項を除く、偶然で急激な被保険者の財物損害のすべてを担保する。 火災、風水害、雪害、爆発、破損、盗難、地震などを対象に担保できる。

KB証券の報告書によると、今回のSK C&C板橋データセンター火災でカカオは火災当日の1日だけで220億ウォン程度の被害を受けたと予想される。カカオが賠償責任保険などに加入しているかどうか、その規模はどのぐらいか把握されていない。ただ、保険業界では、民間の保険を通じて一般利用者まで補償を受けるのは難しいのではないか、という見解が広がっている。

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