
自宅で運動する「ホームトレーニング」事業を推進してきた韓国企業の先行きが複雑になっている。新型コロナウイルス感染拡大が落ち着き、以前のような熱気がないからだ。サムスン電子とLG電子は既存のホームトレーニング事業を維持・拡大する一方、リハビリロボットとK-POPコンテンツなどを融合させて新たな活路を模索している。
LG電子は今月中にSMエンターテインメントと合弁したホームトレーニングコンテンツ「フィットネスキャンディ」のサービスを拡大する。歩行補助ロボット「ボットフィット」の商標図案を出願したサムスン電子は年内に運動、リハビリのためのボットフィット専用コンテンツを披露するとみられる。
サムスン電子とLG電子は、新型コロナウイルス禍で室内生活のトレンドが急浮上したことにより、ホームトレーニング関連サービスを相次いで披露していた。
サムスン電子は2020年「サムスンヘルス」スマートテレビ用アプリを、2021年にはホテル新羅運動研究所と共に「サムスンホームフィットネス」を発売した。LG電子は2021年、テレビを通じたホームトレーニングサービス「LGフィットネス」を提供している。
しかし、ホームトレーニング市場への期待感は最近になって減速している。コロナ禍が一段落したことで野外活動が増え、クライミング、クロスフィット、ヘルスなど屋外運動に対する需要や関心が大きく高まったためだ。
電子業界関係者は「ホームトレーニング市場への期待感が弱まったのは事実だが、依然として企業は関連市場に集中するだろう。数年前に始まったホームトレーニング市場に対する関心が起爆剤になり、その関心が低くなったとはいえ続いているからだ」と説明した。
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