韓国のバッテリー企業が「BaaS(Battery as a Service)」(サービス型バッテリー)事業を拡大している。レンタカー会社などとの協業を通じて電気自動車バッテリー管理サービスの認知度アップを図り、今後有料サービスに転換していく計画だ。
BaaSは、自動車メーカーが車載電池を所有する形を取る。電池が耐用年数に達すると、メーカーが回収して再利用し、最終的にはリサイクルする。LGエネルギーソリューションは早ければ来年、自社のBaaS事業である「B-Lifecare」を有料化する。
B-Lifecareは、バッテリーの寿命や最適走行経路などの情報を提供する総合診断サービスだ。車両にバッテリー情報収集装置(OBD)を取り付け、消費者がアプリで情報を見ることができる。
現在、GMのシボレー・ボルトEVと現代自動車のアイオニック6など約10車種にB-Lifecareサービスが無料で提供されている。LGエネルギーソリューションはレンタカー会社や輸入車公式ディーラー7社と業務提携しており、顧客への搭載を勧めてもらう。
SKオンもBaaS事業での市場進出を準備しており、2025年の商用化を目標にしている。同社は電気自動車充電器メーカーのSKシグネチャーと提携し、バッテリー診断サービス事業を推進している。リアルタイムでバッテリー寿命などの情報を提供するサービスだ。
バッテリー業界の関係者は「まだBaaS事業は初期段階」としながらも「今後はBaaSサービスを通じてドライバーの運転習慣やバッテリー使用・充電に関する詳細な情報を分析できるだろう」と話している。
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