
韓国・慶尚南道金海市(キョンサンナムド・キメシ)で1年半前、学習塾のビルでエレベーターの天井から板状の構造物が落下する事故で小学1年の児童が顔に大けがをしたのに、業者が責任を回避し続けていることが分かった。
関係者によると、2023年12月、学習塾へ向かう途中だった児童はエレベーター内で頭上から落ちてきた構造物に顔を直撃された。監視カメラの映像では、児童が額を押さえて苦しみ、ドアが開くと同時に急いで外へ逃れる姿が確認できる。

児童は約5センチの裂傷を負い、現在の釜山の病院で治療を受けており、最近「傷痕が永久に残る可能性がある」との診断を受けた。
業者は「問題のエレベーターは天井板をネジで固定するタイプではなく、ただ載せているだけの構造だったため落下した」と説明。100%過失があると認めているが、被害者側に誠意ある謝罪はしていない。
また、当初は治療費全額の負担を約束していたが、傷痕を完全に修復する手術を将来的にすれば約600万ウォン(約66万円)かかることが分かると、保険会社は「45万ウォン(約5万円)しか補償できない」と通告してきた。
保護者は「ネジで固定していないことに法的問題はないというのが業者の言い分だ」と怒りをあらわにしている。
(c)MONEYTODAY