
韓国国防省は、生成型人工知能(AI)に基づく国防データインフラ構築のための第一段階事業に着手した。大規模なグラフィック処理装置(GPU)サーバーを中心としたインフラを構築し、国防AIサービスの運用基盤を整えるとともに、今後の国防統合AIデータセンター構築に向けた実証データを確保する構想だ。
調達庁の電子調達システム「ナラジャンター」によると、国防省傘下の国防統合データセンター(DIDC)は最近、「2026年国防統合AIデータセンター実証目的GPUサーバー構築事業」の入札を公告した。今回の事業は国防AIデータセンター構築のための初期実証事業であり、GPU資源の確保とともにAIインフラの運用・管理体制の構築に重点が置かれている。
メガ・ニュース(MEGA News)のハン・ジョンホ記者の取材によると、事業予算は約216億ウォン規模で策定され、契約後210日以内に実施される。特に一般競争入札方式が採用され、評価比重は技術90%、価格10%で構成されている。
今回の事業は、2025年に構築された国防生成型AI(GeDAI, Generative Defense AI)サービスの安定的な運用を支援するための後続インフラ拡張の性格を持つ。国防省はGeDAIを実証手段として活用し、GPU需要と国防データ活用要件を導き出し、今後のデータセンター構築時の基準として活用する。
事業範囲は単なる装備導入を超える。まず、大規模AI推論サービスのためのGPUサーバーとクラウド管理サーバー、高速ネットワークおよびストレージなどの中核インフラが構築される。同時に、GPU仮想化基盤のサービス型プラットフォーム(PaaS)、バックアップシステム、統制およびセキュリティソリューションも含まれる。
特にGPUサーバーはエヌビディアB300を基盤とした高性能装備で構成され、サーバー間最大800Gbps級のネットワークを通じて大規模AI推論環境を実現することが目標だ。これをもとに、国防データに基づくAIモデルの学習と推論を同時に支援する高性能インフラが整備される。
事業は着手後、▽環境調査および要件分析▽アーキテクチャ詳細設計▽装備設置および試験評価▽セキュリティ測定および検収▽安定化段階――の順で進められる。その後、無償の瑕疵補修・運用安定化まで含めた全体の構築サイクルが約7カ月以内に完了する。
国防省は今回の事業を通じてGPU資源を拡大し、各軍および需要機関にAIサービスを提供できる基盤を整える方針だ。また、民・軍協力に基づくAI研究開発環境を造成し、今後、全軍単位でのAIサービス拡散に向けたインフラ標準の確保にも活用される。
今回の事業は、今後推進される国防統合AIデータセンター構築の前段階として評価される。これに先立ち、政府は2030年までに最大5万基のGPUを投入する大規模な国防AIインフラ構築計画を明らかにしており、今回の実証事業がその中核基盤になるとの見方が出ている。
国防省は事業提案要請書を通じて「AI科学技術強軍の育成のため、既存の国防生成型AIサービスを安定的に運用・管理できるよう情報システムを増設する」とし、「GPU基盤インフラの構築を通じて効率的かつ安定的なAIサービス提供環境を整える」と明らかにした。
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