韓国のシンガーソングライター、イ・スンファンが亀尾(クミ)で予定されていた公演の中止に直面する中、全国ツアーを延長し、大統領弾劾集会への参加を発表するなど揺るがない姿勢を見せている。
亀尾市のキム・ジャンホ市長は23日、亀尾文化芸術会館で予定されていたイ・スンファンの35周年コンサートの会場使用許可を取り消すことを決め、緊急声明を発表。市側は「公演が公益に反すると判断した。政治的な発言を控えるよう要請したが、これが受け入れられなかった」と説明している。
背景にはイ・スンファンが大統領弾劾支持を公言したことがあり、地域の保守団体が公演反対の集会を開いたことも関係しているとみられる。イ・スンファンは「表現の自由が侵害された」と強く反発。「政治的発言をしない」という誓約書への署名拒否が中止の真の理由だと主張し、「アーティストの発言を制限しようとするのは不当だ」と批判した。
これを受けて、ファンたちは返金されたチケット代を韓国白血病子ども財団に寄付。イ・スンファンは「怒りを寄付に変えるファンは最高だ」と感謝の意を表し、3月で終了予定だったツアーを7月まで延長すると明らかにした。また、24日午後7時にソウルで開かれる大統領弾劾集会に参加する意向を表明した。
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