旧正月連休に入った韓国で、インフルエンザをはじめとする急性呼吸器ウイルス感染症の患者数が急増している。これには、新型コロナウイルス、呼吸器合胞体ウイルス (RSV) 、ヒトメタニューモウイルス(hMPV)の流行も含まれる。これら4つのウイルスが同時に流行する事態となり、専門家は個人による衛生管理の徹底を呼びかけている。
国立中央医療院の資料によると、12月16日から22日の1週間でインフルエンザで緊急外来を訪れた患者は8883人だったが、翌週には2万7067人(204%増)となり、その翌週には3万6196人(34%増)と急増している。この勢いが続けば、旧正月連休中にさらなる増加が懸念される。
また、新型コロナウイルス患者も同期間に425人から893人まで増加。RSV患者は80人から109人、hMPV患者は8人から17人へとそれぞれ増加している。ノロウイルスによる感染症も同期間で少数ながら発生が確認されており、連休中の注意が必要だ。
現在流行しているインフルエンザウイルスはH1N1型とH3N2型で、これらが同時に拡大するのは異例の事態とされる。冬季の予防接種率が低調であることが、流行の一因とされている。
(c)MONEYTODAY