
韓国で新型コロナのエンデミック以降、結婚式ブームが起きている。新型コロナ感染拡大の時期を経て、「報復消費」傾向が進み、「プレミアムウェディング」が新たなトレンドとして位置づけられているのだ。
非対面期間で、SNSやユーチューブなどが浸透したことも影響している。一生に一度だけの結婚式に投資を惜しまない、最近の「夫婦予備軍」を見てみよう。
◇従来と異なる撮影方式
結婚を8カ月後に控えた女性Aさんは、最近、「アイフォン(iPhone)スナップ」予約戦争を展開している。「数日間、業者7カ所に問い合わせたが、すべて予約がいっぱいだと断られた。疲れ果てた」。Aさんはこう吐露した。
アイフォンスナップは、専門家が使うような高価なカメラで結婚式の姿を撮る、という従来の撮影方式とは異なる。アイフォンを活用したスナップ写真だ。
一般スナップ写真の場合、原本を受け取るまで少なくとも1カ月、完成本を受け取るまでは数カ月がかかる。一方、アイフォンスナップは当日受け取ることができる。
結婚式全体の雰囲気より肩や鎖骨部分、新郎新婦の腕組みなどを「アイフォン感性」で撮るのが特徴だ。インスタグラムのようなSNSに載せるのに適しており、若い夫婦の間で流行している。有名なスナップ業者は、結婚式の1年半前には予約が締め切られることもある。
ウェディング撮影の際には、雰囲気に合った形で花を修正し、華やかさを醸し出す「フラワーディレクティング」も人気だ。花を背景に撮影したり、髪やブーケに花飾りをつけたりして、優雅な姿を演出することもできる。
気に入った写真1枚のために、数十万ウォンを投資することについて「過剰消費」という指摘もある。それでも、フラワーディレクティングは予約が難しい。
(つづく)
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