韓国のファストフード業界で、仕事が難しいアルバイト先として、チキンバーガーチェーン「マムズタッチ(MOM’S TOUCH)」の名前が挙げられることがある。多くのファストフード業界のアルバイトが最低時給にとどまるなかで、マムズタッチだけがそれを超えるバイト代を支給しているのが理由のようだ。
アルバイトの求人・求職情報「アルバ天国」に掲載されたマクドナルド、ロッテリア、マムズタッチなど3大バンバーガーフランチャイズの今月18~20日分の募集広告を分析してみる。
マクドナルドは時給が最低時給(9160ウォン)でほぼ統一されていた。大半が直営店であるため、店舗は違っても時給は同じということだ。
一方、フランチャイズ店舗が多いロッテリアとマムズタッチは、大半の加盟店主が直接アルバイトを雇用しており、時給は店舗ごとに異なる。ロッテリアの場合、全体733件の95%で提示されていたのは最低時給で、1万3740ウォン(夜間)などやや金額が上乗せされた広告は5%に過ぎなかった。
これに対し、マムズタッチは募集広告648件のうち77%は最低時給(9160ウォン)としていたが、23%に当たる152件では最低時給を超える金額が提示されていた。
マムズタッチでの業務は、他より難しいという評判だ。ある業界関係者は「ロッテリアやマクドナルドは工場で調理した製品を温めてハンバーガーを作るなど調理が単純だ。だが、マムズタッチは注文を受けてから肉に粉をつけて油で揚げなければならない作業があり、業務が相対的に難しい。オンラインコミュニティでもそういう書き込みが多い」と解説する。
マムズタッチ関係者は「注文を受け、揚げる作業までしなければならないので、アルバイト従業員が辛いと感じることはある。ただそうしてこそ揚げたてでコスパが良く、美味しいバンバーガーを出すことができる。この調理過程が、看板メニューであるサイバーガーとマムズタッチの競争力になる」と説明している。
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