2025 年 6月 16日 (月)
ホーム経済流通アメリカーノより安い?…本格派カップかき氷、韓国の市場を席巻中

アメリカーノより安い?…本格派カップかき氷、韓国の市場を席巻中

メガMGCコーヒーのカップかき氷=メガMGCコーヒー(c)news1

物価高が続く韓国で、コスパを重視した1人用デザート「カップかき氷」が夏の人気商品として注目を集めている。メガMGCコーヒーが発売した4000ウォン(約400円)台の1人用カップかき氷は、発売1カ月で50万個、6月時点で累計販売数130万個を突破。店舗によっては午前中に完売するなど、品薄状態が続いている。

人気の要因は「価格対満足度の高さ」だ。価格は1杯4400ウォンと、大手チェーンのアメリカーノよりも安価ながら、小豆やインジョルミ(きな粉餅)などをふんだんに使用した本格的な構成。外食チェーンで同様のデザートを注文すれば1万ウォンを超えることもある。

メガコーヒーの担当者は「需要を見込んで十分な物量を準備したが、予想を上回る反応で供給が追いつかない」とし、「生産量の拡大と流通網の強化を進めている」と述べた。

このトレンドに呼応して、他ブランドも参入。イディヤコーヒーは6300ウォンの「小豆インジョルミかき氷」を、コンポーズコーヒーは4500ウォンの「小豆インジョルミミルクシェイク」を投入するなど、カップかき氷市場は激戦状態となっている。

高額ホテルかき氷に対する消費者の疲弊感が広がる一方で、4000~6000ウォン台のカップかき氷は「手ごろな贅沢」として急速に支持を集めており、夏の主力メニューに成長する可能性が高い。フランチャイズ業界では、1人用かき氷のブームはこの夏のピークシーズンにさらに勢いを増すと見ている。

業界関係者は「アメリカーノ1杯よりも安くかき氷が楽しめる点が大きな魅力だ。価格の手頃さと手軽さから、当面は人気が続くだろう」と見通しを語った。

(c)news1

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