2024 年 12月 23日 (月)
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アプリと連動“人工知能秘書” [KWレポート] 韓国でブーム「プロンプト」とは何だ (6)

「プロンプトベース」の画面(c)MONEYTODAY

「サンフランシスコにあるビーガンレストランを検索しているよ。今週の土曜日に私が行けそうなレストランを推薦してほしい。また日曜日に私が料理して食べられるレシピもお願い。カロリーを教えて。必要な食材も注文してほしい」

「土曜日に利用できる食堂としては『グリーンズレストラン』という食堂があります。以下のリンクから予約してください。日曜日にお召し上がりいただけるメニューはひよこ豆サラダはいかがですか? ひよこ豆、コショウ、キュウリ、赤玉ねぎ、パセリ、オリーブオイル、レモンぐらいがあればいいですよ。カロリーは862カロリーになりますね。必要な材料を注文しておきます」

食料品の即日配達サービスの米企業「インスタカート(Instacart)」のレストランのオンライン予約「オープンテーブル(Open Table)」や米ソフトウェア会社「ウルフラム・リサーチ」が開発した質問応答システム「ウルフラムアルファ(Wolfram Alpha)」などのアプリにチャットGPTを連動させると、こうした質問や回答が可能になる。

◇推薦から予約まで

生成型AI(人工知能)技術であるチャットGPTの可能性が無限に広がっている。

最近、チャットGPTエンジンをアプリケーションプログラミングインタフェース(API)に導き、自社特有のドメイン(業務領域)に特化した知識を学習させたサービスが増えている。米オープンAI社が公開した「チャットGPTプラグイン」を適用したものだ。

オープンAI社によると、チャットGPTプラグインには現在、11社の企業サービスが掲載されている。航空便・レンタカーやホテル予約を可能にする「エクスペディア」「カヤック」などのアプリをはじめ、食材注文アプリのインスタカート、食堂推薦アプリである「オープンテーブル」などがある。

現在登録されているプラグインだけでも、利用者はチャットGPTによって希望する場所・時間に合う旅行商品の推薦を受けることができ、予約まで可能だ。ショッピングもいっそう手軽になる。

これまでは、一つ一つ検索し、目指す項目を探す必要があった。それが、チャットGPTという“人工知能秘書”が検索・推薦・予約から購入まで、すべて代わりに実行するわけだ。

◇APPストアのように

業務の活用度も大幅に高まった。

業務自動化ソリューション「ザピアー(Zapier)」もプラグインサービスに登録されている。チャットGPTが利用者の要求する文言を作ってメールを送信したり、フェイスブックにポスティングしたりするなど、ザピアーに連動した5000種類余りのソリューションを履行できる。自分が計画した事業が法的規制に引っ掛かるかどうか確認する「フィスカルノート(Fiscal Note)」アプリもプラグインに連動している。

オープンAIは、こうしたプラグインサービスを拡張する方針だ。企業がチャットGPTとプラグインで連結されることを望むなら、オープンAIブログにある「プラグイン待機者名簿登録」ボタンを押すだけでよい。

米アップルのAPPストアのように、アプリにプラグインを適用したモデルが急増する――こんな見通しになっている。

(おわり)

(c)MONEYTODAY

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