韓国の漫画家イ・ウヨン氏が亡くなったというニュースが伝わり、代表作である「黒いゴム靴」関連の著作権紛争に関心が集まっている。
「黒いゴム靴」は、ソウルの小学生のギヨンと中学生のギチョルの家族の生活を描いた作品。文章はイ・ヨンイル氏が、絵はイ・ウヨン氏らが描いた。1992年から2006年まで当時の漫画雑誌「少年チャンプ」で連載され、最長の連載記録を立てた。アニメーションは漫画を原作に1999年から何度か制作された。
イ・ウヨン氏は、アニメーションで制作された「劇場版黒いゴム靴」とキャラクター収益化を巡り、関連ライセンス事業権利を持つ出版制作会社側と著作権を巡り、法廷闘争を繰り広げてきた。
イ・ウヨン氏は2020年7月ごろ、「自分との協議なしにキャラクター事業を進め、正当な代価を払わなかった」として、アニメーション制作会社代表を相手に6000万ウォン(1ウォン=約0.1円)相当の民事訴訟を起こした。紛争の原因は主に、著作権などに対する持分が割れ、収益配分や事業化に対する利害関係が変わったためだ。
仁川(インチョン)市江華(カンファ)郡にある自宅で、イ・ウヨン氏がドアを閉めたまま気配がなかったことから、家族が警察に通報した。江華警察署が12日、自宅に入り、中でイ・ウヨン氏が死亡しているのを確認した。自殺とみられる。
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