SDGs~韓国の取り組み
ファッション業界が気候危機に関心を寄せる消費者のために「やさしいファッション」で応えている。自分の消費パターンに個性と好みだけでなく社会的価値まで合わせる「価値消費」トレンドを目指し、廃プラスチックと在庫衣類で作った服からエコタグまで次々と披露している。
業界によると、ベーシックハウスは、捨てられたペットボトルを利用して作った春夏シーズンの新製品「リサイクルナイロンフード型ウインドブレーカー」を発表する。
洗浄したペットボトルを粉々にしてチップに変換した後、チップからポリ再生原糸を抽出すると、環境にやさしい素材の人工繊維生地が得られる。
ベーシックハウスが季節の変わり目を迎え、主力製品として披露する今回の新製品は、このエコナイロン生地を使って作られた。ナイロン生地は密度と耐久性が高く軽いので、軽いお出かけやトレーニングにいつでもどこでも使える。
廃棄される在庫衣類を新しい服に生まれ変わらせた事例もある。ダックスは環境にやさしい製品ラインを本格的に拡大するため持続可能なファッションプラットフォーム「アプリクシー(Applixy)」とコラボして「アップサイクリングプロジェクトライン」を披露する。
通常、ファッション業界では、発売後3年が過ぎた在庫は、保管や事後サービス管理の困難のため、焼却している。そのため年間に廃棄される衣類は数十トンに上るが、その問題の環境に配慮した解決策の一つとしてアップサイクリングが注目されてきた。
そこでアップサイクリングプロジェクトラインは、シャツ、パジャマ、カバンなどダックスの在庫製品を直接カットして貼り付けた。これに「持続可能なファッション」を象徴する現代的グラフィックとイラストデザインを加え、計10種類のアイテムで完成させた。不必要な素材の浪費を最小化しようとするアプリクシーの哲学に従って限定数量だけで販売される。
衣類購入後、直ちに捨てられるタグなどを、エコ素材に変えようとする動きもある。無印良品は今年の春・夏シーズンから新規生産する衣類のタグ取り付け用の輪を既存のプラスチック素材からエコ紙素材に順次変更する。
無印良品は2019年の春と夏のシーズンから衣類のサイズ表示ステッカー、インナーウェア、生活用品パッケージ、靴下の陳列資材などを紙に替えてきた。
今回導入される衣類のタグ取り付け用の輪は、持続可能な方式で生産された商品に付与するエコ認証である国際山林管理協議会(FSC)の認証を受けた環境にやさしい紙で作られた。衣類タグのような紙素材で分別排出がしやすく、はさみや鋭い道具がなくても、手で簡単に切ることができ利便性も高い。
無印良品は今年の春夏シーズンを皮切りに、これから秋以降に新規生産するすべての衣類に紙素材のタグ取り付け用の輪を適用し、ひいてはすべての衣類についても順次適用していく方針だ。ただしベビーラインなど衛生・品質安全上、一部アイテムは適用対象から除外される。
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